【Story8】起業してからの闇と、光
こんにちは。田島です。
この記事は『私が自分の心のコンパスに出会うまで、そして出会った後の物語』を、複数回にわけて綴っているシリーズ記事です。
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いざ、起業の世界へ!
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いまは「コーチング」を本業にしていますが起業当初は、実はちがったのです。
はじめの1年間は、会社員時代に副業をしていた「写真家」の活動で起業して、その後「ご夫婦・ご家族専門のお家の片づけコンサルタント」の活動をしていました(笑)
一見、ふたつとも全く畑違いな活動ですが
私のなかでは『どうしたら、その人の根っこにある想いや、その人らしさが、自然と引き出されていくのだろう?』という問いを探求しながら、そのとき最もベスト&自分ができることを選んだ結果でした。
例えば、写真家をしていた目的は
写真はよくも悪くも「その瞬間の、ありのままの自分」が写し出されるのでで、『今の自分を知る』ツールになると考えていたからです。
ですが、撮影をしているときに
お客さんから「写真よりも、写真を撮影しているときの対話の時間の方が大好評だった」こと。
なによりも「対話の時間に盛り上がりすぎてシャッターを切り忘れることがあったこと」が引き金になり、お金をいただいて写真を撮ることができなくなってしまったのが手放す決め手でした。
次の片づけコンサルタントは
元々私自身が自分の空間を整えることが好きだったこと、そして「写真は結局その人の非日常だから、よりその人の日常から変えることができたら、もっと自然な流れで変わっていくんじゃないか?」というところからはじまりました。
実際片づけを通して、お家の空間が整っただけではなく、一見全く関係ないような「夫婦関係がよくなった」「昇格した」といった喜びの声をたくさんいただきました。
しかし、その一方で「夫婦であれば、旦那さんがOKしても奥さんからNGがでるとお家に入れない」という壁に直面して、想いもやりがいもあったものの、現実的な生計を立てることが難しいと感じていました。
きっかけは、他人の一言
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そんな悩みを抱えていたのと、起業も初めての経験だったのでその道の専門家からアドバイスももらいたくて、とある経営塾に入塾を決めました。
そこで担当してくれたコンサルタントさんへ上記のような悩みを相談したところ、これまでのキャリアコンサルタントの経験や、独立後の経験を通して『コーチングに向いていると思うよ』という一言をもらい、実はそれがきっかけでコーチングへと転向することになりました。
(といいますのも、実はコーチングのような仕事はずっとやりたかったことでした。ただ、当時の私には「実績もない自分がやってもね…」という自信のなさから踏み出せていなかった自分がいて、その背中を押してもらった気がします)
コーチングの活動をはじめたものの
今のように『その人の根っこにある価値観や、その人に合った生き方を築く』という切り口ではなく、はじめは経営者さんや個人起業家さん向けに『売上を上げる思考整理』という切り口で、ビジネス特化のコーチングを提供していました。
周りの先輩や仲間が応援をしてくれたお陰で
様々な方々とのご縁をいただき、当時のクライアントさんは半年間から1年間の期間を通して
個人起業家さんであれば
「月間10〜30万円⇨80〜300万円」
法人経営者さんであれば
「年間5000万円⇨3億円」というように売上が急成長するようなお手伝いをさせていただき、責任ある仕事でしたがとてもよい流れにのれた感じがしていました。
当時の私は、誰でもよいというわけではなく
『人の生き方に寄り添う仕事をしている同業者(コーチ/カウンセラー/講師業など)の人たちにこそ、マインドだけではなく「お金を稼ぐ力」をもっていてほしい』という想いから、全力でサポートをさせていただきました。
その理由は、ただの精神論だけではなく、自己犠牲でもなく『物質的な豊かさを形にできる力』があることでより地に足がつき、より目の前の人の人生を色んな角度から豊かにできる存在になれると感じていたからです。
(この想いは私自身が「お金が一番大事でないけど、お金がないと精神も、思考も、行動も余裕が持てない」という苦しさを、起業1年目の全く売れなかったときに痛感していたから、という個人的な想いも強かったように思います)
こうして「ビジネス/売上」の実績もついてきていた頃から、有難いことに「売上」の相談を受ける機会がとても増えました。
ただコーチとして活動をはじめて1年ほど経つと
売上はもちろん大事だ。 だけど、それが一番大事なわけではない。 でも相談にくるお客さんは目先の売上のことの相談ばかりで、心もそこに一杯一杯になっている。 大事なものは他にあるのに、売上を上げることを自分はしたいわけじゃなかったのではないか?!
この頃から仕事をする度に、そんな声がどんどん大きくなっていったのでした。
そこで当時お世話になっている先輩や、継続的にお手伝いしているクライアントさんに対して「私の価値/求めていること」についてインタビューをするようになりました。
田島さんのお陰で売上は上がりましたが、田島さんに求めるのは売上のことじゃないんですよね。売上に集中したいなら正直なことを言えば、他の人にお願いすると思います。
田島さんと話していると「自分がそもそも何を大切にしたかったのか」に気づけて、私がどんなに頭の中をゴチャゴチャしてもそれを紐解いてくれる。そのお陰で、私は余計なしんどさや苦しさなくなって、結果的に売上も上がったんだと思っていますよ!
とあるクライアントさんがくれたこの言葉を聴いて
『そうだそうだ。私が1番やりたかったのはその人の土台を整えることだったじゃないか!それが整っているからこそ、仕事も人間関係も「長期的」な豊かさの循環が生まれていくんじゃないか!!』という原点を思い出せたのでした。
原点を思い出す
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そこから改めて「私は目の前の人と何を分かち合っていきたいだろう?」がテーマになり、そんななか友人が主催するひとつのイベントに参加した。
『ヒミツキチ森学園主催の教育のミライ』というイベント
そのイベントの最後に、代表の宮下千峰さんの『自分のどまんなかで生きる世界』『ヒミツキチ森学園への想い』に触れたときに、彼女たちが目指す世界のイメージが自分の中にどんっと入ってきて、気づいたら涙がポロポロ流れていた。
「学生時代のフィリピンでの出来事」「恩師の別れのときに気づいた想い」など、色んな記憶が蘇ってきた。
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自分は起業してから「コーチング」とか「コンサルタント」とかやってきたけど、自分が本当にやりたかったのは『教育』だ。
関わる人が自分の生き方を考えるきっかけをつくれるような『生き方教育』だ。
その1つの手段が「コーチング」なだけだったんだ。
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『自分のどまんなかを生きる世界』を目指す彼女らの姿に触れて、私自身の『どまんなか』を思い出した瞬間だったように感じます。
この自分の原点を思い出してから、当時1番の売上柱だったビジネスサービスを手放すという決断をしました。
とても恐かったし、一定期間売上はガクッと落ちたものの、不思議と自分の気持ちは晴れ晴れとしていました。
そこからの立て直しは凄まじい勢いでした!笑
3ヶ月後には以前の売上以上の事業に育ち、そこから『その人の生き方を見つける』お手伝いが、本格的にはじまっていったのでした。
そして、この新しい道を歩みつづけた半年後に、『1つのビジョン』が降ってきたのでした・・。
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