自分らしさなんて、探さなくていい。
こんにちは。田島です。
私は会社員時代も含めると
約12年間、ずっと大人の「生き方」「働き方」をテーマに、人生に寄り添わせていただきたのですが、私のなかでひとつの確信があります。
それは、自己啓発やビジネスの業界で使われる
「自分らしさ」「自分軸」「ミッション」といった『自分の心のコンパス』なんて探す必要はないということです。
私は探すのではなく、『思い出す』ことが大事だと考えています。
ないと思っているときはなかなか納得できないのですが(私はそうでしたw)、元々その人のなかに心のコンパスは「すでにある」わけです。
しかも、いざ辿り着いてみると「あっ、これ昔から思っていたな」というものばかりなんです。笑
これは私自身だけではなく、何人もの心のコンパスに出会う瞬間に携わるなかで共通する体験です。
思い出すために、まずは手放す。
私たちは年齢を重ねれば重ねるほど
宝物のような出会いや知恵や経験とともに、『余計な荷物』も同じくらい増えていきます。
ここでいう余計な荷物とは、全くいらないものよりも、これまでの自分が生きるうえで必要だったものがほとんどです。
もう少し、丁寧に言語化しますね。
たとえば、過去に傷ついた痛みをまた経験しないよう「守るために身につけた考え方や習慣」だったり、自分がこれまで努力してきたことで手にした「成果や実績」も該当します。
なので、厳密にいうと『その当時必要だったけど、「いまの私」にはもう余計な荷物になった』という表現が適切かもしれません。
これはあなたが成長し、役割や環境が変わってきたからこそ起こる「移り変わり」なので、本来祝福すべきことなんです。
いまはとても便利な世の中なので、日々私たちの生活は色んな「新製品」「新情報」が飛び交っています。
それはたくさんの恩恵もいただいている一方で、何もしなくても、自動的に、色んなものが増えていくとも言えないでしょうか?
つまり、何かを増やすことはとても簡単な世界なわけです。
そんなときに「探そう」と思えば思うほど、意識は「外へ外へ」と向かっていきので、場合によっては「自分にないものを補うため」に色んな情報や行動を取り入れることもあります。
そうやってまた余計な荷物が増えていったら、どんどん『自分』が見えなくなっていってしまう。
このサイクルから、まずは勇気をだして抜けることが大事なわけですね。
ただ、荷物をおろすことは勇気が必要です。
そこには「それがなくなってしまったら自分が自分でいられなくなるんじゃないか」という恐れがチラつくので、ポイっと簡単にできないわけです。恐いじゃないですか。笑
けど、自分の奥底では「余計な荷物」と何となく感じているからこそ、モヤモヤするんだと思います。
なので、いきなりガラッと変えなくて大丈夫!
ちょっとずつでもいいんです。
ちょっとずつでも、手放した人にしかわからない「自由」が、その先には待っています。
その作業はまるで玉ねぎの皮を1枚1枚剥くのと似ています。
そうやって手放しを繰り返すなかで
あっ!という自分の心のコンパスが、どこかで顔を出していきます。
なので、探す必要はありません。
じっくり立ち止まって
余計な荷物をおろして、思い出せばいいのです。
私がこのサイトでも
「自分の心のコンパスを思い出そう」という言葉を使うのは、こういった背景があります。
何かのヒントになったらうれしいです。
今日も読んでいただき、ありがとうございました。
もし、自分の心のコンパスを思い出したいと思ったら、ぜひコーチングをご活用ください。
一緒に対話しながら、思い出していきましょう!
この記事へのコメントはありません。